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SF映画、ジュピターを見て来ました

 3月29日(日)に、SF映画のジュピターを見て来ました。期待した方向とは違っていたが、とても満足したというのが実感です。


≪批評家の評価は低い≫

Wikipediaに、かなり辛口ですが、それなりに的を得た評価が載っています。

「ハリウッド・レポーターのトッド・マッカーシーは本作に対して否定的な評価を下し、「15年前に公開された『マトリックス』のような魔法を期待している人たちが本作を見たなら、深く失望するはずだ。」と述べている。」
ジュピター (映画) - Wikipedia

確かに、「マトリックス」のような意外性や見せ場を期待していると、期待は外れますが、私的には、ユニークな構想、早いストーリー展開と、スケールが大きく美しい画面に満足しました。


≪あらすじ≫

あらすじと解説は、映画.comに書かれています。

ポスター

「アンディ&ラナ・ウォシャウスキー姉弟によるオリジナルのSFアクション大作。宇宙最大の王朝に支配されている地球。家政婦として働くジュピターは、何者かに襲われたことをきっかけに、自身がその王朝の王族であることを知る。王朝ではバレム、タイタス、カリークというアブラサクス家の3兄妹が権力争いを繰り広げており、それぞれが自身の目的のためジュピターを狙っていた。ジュピターは、遺伝子操作で戦うために生み出された戦士ケイン・ワイズに助けられながら、アブラサクスの野望から地球を守るために戦いに身を投じていく。ケイン役に「G.I.ジョー」のチャニング・テイタム、ジュピター役に「ブラック・スワン」のミラ・クニス。ジュピターを狙うバレム役には「博士と彼女のセオリー」でアカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインが扮している。ウォシャウスキー姉弟にとって原作のないオリジナル作品は「マトリックス」シリーズ以来で、初の3D作品。」
ジュピター 作品情報 - 映画.com


やけに力の入った映画紹介は、映画.comにありますが、数か所に動画も載せています。

ポスター2
ジュピター 特集:あの“衝撃体験”を呼び覚ませ!「マトリックス」以来、ウォシャウスキー姉弟監督の完全オリジナル──すべての映画ファン待望のSFアクション超大作! - 映画.com

≪宇宙最大の王朝、アブラサクス家≫

長男(バレム王)
1_長男(バレム王)
暴君の雰囲気が完璧です。

次男 (注:画面中の文字は解説で、彼の言葉ではありません)
2_次男
さすが王族、美男子です。しかし、美しいバラの花には、棘が、、、


3_妹_
あれこれ、ジュピターの世話をしてくれます。


≪機動兵器≫

ガンダムのような機動兵器も出て来ますが、同じく映画.comに載っています。

機動兵器
独占入手!SF映画ファン垂涎の「ジュピター」機動兵器コンセプトアート解禁 - フォトギャラリー7 映画ニュース - 映画.com

この機動兵器は、最後に翼も足ももげてスクラップのようになりますが、強固に作られている為、中のケインを守り切って、王宮に大打撃を与えます。

そのスクラップのような姿が印象的だったので、改めてこの画像を見ると、こんな立派な姿だったのかと愛着を感じます。



≪映画解説(少しだけ)≫

1.宇宙最大の王宮の所在地

この映画の題名はジュピターですが、一般的に、ジュピターとは木星の事です。
それで、映画では、この大赤班の中に王宮があるという設定になっています。

現実の大赤班は、大きさが地球3つ分もありますが、地球の台風やハリケーンに似た現象で、木星をとりまく雲によってつくられているそうです。

木星
木星 - Wikipedia

しかし、この赤斑を作る嵐は安定しており、今後も惑星が存在する限り消えないとも言われ、これほど長期間にわたって維持されるメカニズムは解明されていないそうです。

その謎の場所に王宮があるという設定は、SF映画としては、とても上手い発想だと思います。宇宙版の「天空の城ラピュタ」ですね。

木星の情報
宇宙情報センター - SPACE INFORMATION CENTER :木星


2.「10万年前、人類の栽培が始まりました」

これは、予告編に出てくる言葉です。人間は宇宙人が遺伝子操作をして作った生物で、宇宙人が管理しながら地球で育てているという、荒唐無稽な設定です。

ところで、宇宙の誕生は138億年前と考えられています。そして、地球の誕生が約45億年前で、地球に生命が誕生したのは約40億年前と考えられています。

そして進化が進み、約170~20万年前の間に、ジャワ原人・北京原人・ネアンデルタール人などが生まれて、現生人類のホモ・サピエンスが誕生したのは、約25万年前と推測されています。


ところが、この図に分かり易く書いてありますが、ジャワ原人・北京原人・ネアンデルタール人などは全て絶滅して、ホモ・サピエンスだけが生き残りました。何故滅んだのか謎です。

人類の進化と広がり
人類について、進化論と創造論はどちらが正しいのですか?? - Yahoo!知恵袋

そして、もっと大きな謎はミッシングリンクと呼ばれていますが、猿と人類が枝分かれする前の共通の祖先が存在したはずなのですが、その化石が未だに見つかっていません。

それらの謎を元に、面白い仮説も作れます。例えば、宇宙人が思考錯誤しながら、遺伝子操作によって人間を作り始めたと言う仮説です。ジャワ原人・北京原人・ネアンデルタール人などを作ったが、いずれも不完全で絶滅してしまった。しかし、ホモ・サピエンスでやっと成功して今の人類となった。

そのように考えると、共通の祖先など、いくら地球上を探しても見つからないのが当然で、もし存在するとすれば、宇宙人の作った培養器の中という事になります。

この映画のストーリーも、荒唐無稽のようですが、現在でも謎とされている部分を、面白く創作しているところが上手いと思います。


3.「あなたも王族なのです」

これも予告編に出てくる言葉ですが、地球で生まれ育った地球人のジュピターが、なぜ宇宙人の王族と同じ資格を持っているのか、不可解なストーリーですね。

奇想天外な発想で、とても付いて行けないと感じるかも知れませんが、実は、現在でも似たような事を信じている民族がいます。

2014年に、ダライ・ラマ法王14世が来日した事を記憶している方も多いと思います。チベットでは、ダライ・ラマが最高指導者ですが、このダライ・ラマは転生すると信じられていて、死後に、生まれ変わった子供を探し出して、次のダライラマとして地位を継承させます。

詳しくは、ダライ・ラマ - Wikipediaの「化身ラマの名跡『ダライ・ラマ』の継承」を読んでください。

ダライ・ラマ - Wikipedia

信じがたい話ですが、神秘のベールに包まれた謎と考えた方が良いように思います。

この映画のストーリも、荒唐無稽な発想と言うよりは、この現代に存在する不思議な話を取りこんで、上手く物語を作っていると思います。


4.ユーモアのある場面

この映画の中で、ロボットが、ジュピターの王族継承の法的手続きをする場面がありますが、関係する官庁を”たらいまわし” させられる場面があって、思わず、くすっとさせられます。

最後には、ロボットが賄賂を使うので、笑ってしまいます。しかし、ここまで来ると少しショックを感じます。SF映画の「2001年宇宙の旅」では、コンピュータが保身の為に嘘をついた事が衝撃的でした。

しかし、この映画では、ロボットが賄賂を渡して、相手のロボットも賄賂を受け取ります。所詮人間が作る機械ですから、嘘も言うし、賄賂もまかり通るように作るかもしれません。

未来には、コンピュータやロボットの不正を監視する、コンピュータやロボットが必要になって来そうで、少し考えさせられます。


≪その他≫

ストーリーばかり褒めて来ましたが、映像も素晴らしかったですよ。恐竜型の兵士は、本当にそんな生物がいるかのようにリアルだし、宇宙のシーンも、スケールが大きくて美しかったですね。

それと、この映画は”SFアクション” と宣伝されているように、アクション場面も見所です。私の場合はiMAX画面をE席で見たので、前過ぎたせいか、速い動きに目が付いて行かなかったのが残念です。その代わり、クライマックスの場面は、画面に吸い込まれるような大迫力でした。

キャラクターに関して、王族の長男バレムは、第一印象からして嫌な奴という感じで、良い味を出していると思います。ケインは、あまりにも忠実にジュピターを警護し続けますが、彼は自分に組み込まれた遺伝子の話をするので、そこで忠実な理由が分かります。

ジュピターは、最後まで純朴な娘さんと言う感じで、王族の一員となっても豹変しません。陛下と呼ばれるのを嫌いますが、ケインから陛下と呼ばれる事は嫌ではなく、もう一度言ってとおねだりします。恐らく、貴方に守ってほしい→そばにいてほしい→愛している。の遠まわしな表現だろうと思います。

何れにしても、ウォシャウスキー姉弟の、独創的なストーリー構成や展開、そして映像の素晴らしさに、とても満足した映画でした。


≪後書≫

SF映画「マトリックス」は、我々の日常生活が、実はコンピュータによって作られた架空の世界だったという、ショッキングな構想を元に作られていて、意外性がありました。

今回のSF映画「ジュピター」も、人間は宇宙人が作りだした家畜に過ぎないという、とんでもない構想を元に作られています。ウォシャウスキー姉弟ならではの、意外性のあるストーリーなのですが、理解するためには、あれこれ雑学の知識が必要なので万人向きではないのかも知れません。

「この作品が、何の根拠も無い空想だと言うのなら、大赤班、ミッシング・リンク、転生の謎が何故現在でも解明されていないのか?」と、ウォシャウスキー姉弟が、問いかけているような気もします。

それと、コンピュータやロボットは本当に信頼できるか、という疑問も投げかけています。これは「2001年宇宙の旅」でも「ターミネーター」でも提起された問題ですが、未来への警鐘を盛り込み、深みのある内容です。批評家の低い評価に反して、私は、超一流のSF映画と評価して良いのではないかと考えます。

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「ジュピター」

ペラッペラな感じ。一体何故こんなにペラッペラなのだろうか?物凄い勢いで全宇宙を牛耳っているはずのアブラサクス家。だが、全然そんな感じがしない。拠点の惑星も全然栄えているようには見えない。そのことだけでなく、あらゆる事がチープ過ぎる。アブラサクス家の母の彫像ときたら!私でも彫れる、かも。王家の証しが解るのが、蜂がたかってるからって…そりゃ無いよ。重力のベクトルを逆にして浮き、サーフィンの要領で...

映画「ジュピター」大味な大作、大画面じゃないと意味ない

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ウォシャウスキー姉弟の久々のオリジナル!

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