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オリンピックの魔物の正体を見つけた!?

 魔物っていう表現は面白いと思うのですが、どうしても自分で納得できる原因を見つけたくて、ソチオリンピックの閉会式以来ずっと考えて来ました。

それで、私の考えた結論はあくまで仮説で、科学的な裏付けもありません。ただ、現実の現象を比較的うまく説明できるという程度です。

1.一般的にはプレッシャー説が有力

 何と言ってもオリンピックは、1年に1回以上行われる他の世界選手権と違って、4年に1回しか行われません。しかも、多種目の競技が行われる為に、その国の代表選手という肩書で参加して、応援者も世界中の国から集まって来て、マスコミを含めて世界中から注目される競技会です。

まして優勝候補ともなると、練習中に報道記者が押しかけてきたり、金メダルの可能性を聞かれたり、頑張って下さいとか激励をされたりして、結果その内容が報道されます。本人は、全力を出し切る事を目標に置いていても、何時の間にか金メダルを約束した形になってしまいます。

その様子を報道を通じて知っている我々は、もし自分だったら大きなプレッシャーを感じて、持っている実力を出し切れない事も有るに違いないと感じてしまいます。優勝候補の選手が、思いもよらない失敗をした時は、やはりプレッシャーに負けたのかと感じてしまいます。


2.プレッシャー説の疑問点

 オリンピックの魔物という言葉は、2年前のロンドン夏季オリンピックに、体操男子で優勝間違いなしと思われた内村航平選手が、鉄棒とあん馬の種目でまさかの落下というミスをした事で、有名になりました。

それで、彼のインタビューのコメントでは、冷静な状態で演技が出来たし、体調の不良でもなく、プレッシャーが原因でもないと主張しています。

「鉄棒のコールマンは練習でも何回か落ちたことがありますが、あのときは初めて、落ちたというより“落とされた”ような感覚。飛び出した時に、左肩を後ろから引っ張られたような感覚があったんですよ。
 あん馬も、落とされたような感じがしました。後で映像で見るともちろん自分のミスなのですが、感覚的には外から力を加えられて落とされたという表現が一番合う感じでした。選手村に戻ってからもずっと考えて、ああ、これが魔物かと思いました」

「個人総合のゆかの失敗は、本当に魔物としか言いようがないようなものでした。別に気持ちが舞い上がってしまって冷静さがないまま演技したとかじゃないんです。普段なら失敗する時というのはその前の技や助走で大体わかるんですけど、その時は全くわからないまま失敗したのです」

「プレッシャーというのは、僕の中では周りからの言葉に影響されてのものだという解釈です。だからプレッシャーだったのかと訊かれると、そうではないと答えてきました。ロンドン五輪ではいつも通りの精神状態だったのにミスをした。だからプレッシャーを感じてのミスという感じではなかったのです」
<ロンドンでの苦闘、絶対王者が告白> 内村航平 「オリンピックには魔物がいた」(1-2) - Number Web ナンバー


3.好調や絶好調を超えた、超絶好調状態

 内村選手のコメントを読んでいると、オリンピックの魔物とは不可解な現象で、ますます訳が分からなくなって来ましたので、ふと、ソチオリンピックのフィギュア選手の成績を眺めてみました。

そうすると、自己最高点を出した選手が多い事に驚きました。良く考えると、浅田真央選手もフリーでは自己最高点、羽生結弦選手などはショートで自己最高点どころかオリンピック史上最高点です。

フィギュアスケートの自己ベスト更新選手

女子

3位 カロリーナ・コストナー itaイタリア
個人:SP・FSの両方で自己ベストを更新

4位 グレイシー・ゴールド usa米国
団体:FSで自己ベストを更新
個人:FSで自己ベストを更新

5位 ユリア・リプニツカヤ rusロシア
団体:SP、FS共に自己ベストを更新

6位 浅田真央 jpn日本
個人:FSで自己ベストを更新

9位 ポリーナ・エドモンズ usa米国
個人:SP、FS共に自己ベストを更新

男子

1位 羽生結弦 jpn日本
個人:SPで自己ベストを更新。
   公式大会世界最高得点かつ史上初の100点超え。

8位 ペテル・リーバース gerドイツ
団体:SPで自己ベストを更新

9位 ジェイソン・ブラウン usa米国
個人:SPで自己ベストを更新

この結果を見ると、多くの選手がオリンピックに焦点を合わせて、体調をベストコンディションに持って来ている事と、オリンピックという最高の舞台のお陰で、今まで経験したことがない程、心身共に過去の絶好調を超えた状態になっている事が分かります。


4.絶好調を超えて何が問題か?

 フィギュアスケートの場合は、力の入れ具合は微妙なコントロールが必要だと思います。例えば、ジャンプの時には強く蹴り過ぎてもいけないし、弱過ぎてもいけないと思います。またタイミングも微妙で、ジャンプの片足着地後などは、素早くバランスの乱れを感知して修正する動作が必要だと思いますが、瞬時に反応する事が必要だと思います。

絶好調を超えるくらいに体がよく動いて、何が問題かと考えたのですが、例えばカーリングでは、会場ごとにあるいはレーンごとに氷の状態が違うので、押した石の滑り具合を見て、過去の記憶から最適な力加減を思い出して押すと思います。

しかし、今までに経験したことがないほど良く滑る氷の状態だったとすると、とりあえず、今までよりも弱い力で石を押すでしょう。その結果、力が弱過ぎた時は次からもう少し強い力で押すように、力の入れ具合を調整しながら最適な力加減を見つけていくと思います。

しかし、フィギュアスケートのジャンプなどは一瞬の動作ですから、恐らく、考えながら力加減をするのではなくて、体が自然に動くように訓練するのだと思います。例えば、自転車に乗った時なども、右・左折するとか、水たまりが有るから避けようとかは意識的に操作しますが、倒れない様に体でバランスをとりながらハンドルを動かす操作は、反射神経や運動神経が勝手にやってくれます。また、勝手にやってくれるまで訓練しないと自転車には乗れません。

それで、体があまりにも好調過ぎて、反応も早すぎると運動神経が判断した時は、カーリングで石を押す時のように、もう少し弱い力で、もう少し遅く反応しようと運動神経が勝手に調整を始めるのだと思います。


5.オリンピックの魔物の正体

 この、運動神経が勝手に調整を始めた時に、本人にも理解出来ないミスが発生するのだと思います。これが私の考えた、オリンピックの魔物です。

一言にまとめると、オリンピックの魔物とは、”絶好調を超えた体の動きを感知した運動神経が、調整を始めた時のブレーキの効き過ぎ”という結論です。

内村選手が鉄棒から落とされたと感じた現象は、普通に考えると鉄棒を握る力が弱かったと考えられます。そしてその原因は、内村選手の動きが絶好調を超えて未経験なほど良好だと判断した運動神経が、このままでは力が強すぎるはずなので、もう少し弱く握るような信号を手の筋肉に送ったのだと考えられます。

内村選手にとって、体調はベストコンディションで、精神的にも何のプレッシャーもありません。そして、弱く握ろうとした意識もないのに落ちたので、外力で落とされたとしか考えられないのではないでしょうか。

今回のソチオリンピックで、浅田選手や羽生選手も同じように、好調過ぎる体の動きを感知した運動神経が、勝手に、もう少し弱く、もう少し遅くという指示を筋肉に送ったと考えればつじつまが合うように思います。

恐らく、そのまま冷静に演技を続ければ、結果的に力が弱かった事を意識しますので、運動神経も、もう少し力を強くする調整に変更して、最終的には適正な力に修正できる思います。羽生選手のフリー演技はこの状態だったと考えられます。

しかし、素直に力が弱かったと考えずに、得体の知れない力が働いたと考えてしまうと、意識的に、今の状態がベストなはずだと自分に言い聞かせようとします。そのために、運動神経も今の弱い力がベストな状態と記憶してしまいます。浅田選手のショート演技はこの状態だったと考えられます。


6.全て、オリンピックが与えてくれるサプライズ

オリンピックの魔物が、”絶好調を超えた体の動きを感知した運動神経が、調整を始めた時のブレーキの効き過ぎ” だとすると、運動神経が即座に調整できないほど体調をベストコンディションに持って行けた、浅田選手、羽生選手、高梨選手(風の影響も有ったと言われる)達は、素晴らしいアスリートだと思います。

また、多くの選手が自己ベストを出せるような、絶好調を超えた未経験のコンディションにまで高めてくれるのは、オリンピックと言う競技が、全ての選手に与えてくれるサプライズだと思います。

2年後は、2016年にブラジルのリオデジャネイロで開催される第31回夏季オリンピックです。日本選手が魔物を上手くコントロールしてくれる事を期待します。


≪追加≫

 羽生選手のフリー演技の失敗は、オリンピックの魔物のように不可思議な現象とは考えずに、素直に ”極度の緊張による体の硬直” と考えた方がよさそうです。

極度の緊張
しかし、「極度の緊張」というのは、上記の適度な緊張状態から、更に「悪い負の感情」を抱くことで 緊張している自分に意識をしてしまい、脳が体全体に送るエネルギーを過剰に分泌しすぎて、 体が拒否反応を起こしている状態といえるでしょう。そのため、本来素早く動き集中力も人一倍 良くなるはずの体が硬直状態となり、逆にある意味では危険な状態となります。
<極度の緊張とあがり症を克服する7つの方法・コツ>

それで、極度の緊張をほぐす為には、”楽しむこと”だそうです。

緊張が高ぶっている時は、落ち着こうとすることよりも、気持ちを高めてその場を楽しむほうが、その後の成功につながるようです。そして、気持ちを高める努力をすると本当にそうなり、自信さえ出てくるのです。
極度の緊張をほぐすために必要なのは、落ち着くことより楽しむこと | 「マイナビウーマン」>

ただし、彼はこの方法を実行していますが、そんな単純な方法では解決しなかったようです。

(これまでに感じた事のない緊張感でしたか? フリーの時は)
「緊張はしましたね。ほんっとに緊張しました」
「もー、とにかく楽しもう、楽しもうっていう事だけしか考えてなくて」
<今日のニュース 生出演 金メダル羽生結弦選手インタビュー 2014年2月15日 - YouTube>

彼は、緊張感とその中に隠れている意識をもっと理解できるようになれば、今回のような失敗を克服できると考えているようです。

(オリンピックという舞台ていうのは、改めてどんな舞台だったでした?)
「やっぱり緊張する舞台ではありましたね。ほんとに、何回も何回も緊張してもー、どうしょうもないぐらい、たぶん足も震えていたと思うんですけど、ただ、それをしっかりと受け止めきれたショートっていうのも有りましたし、それを、感じ取り切れなかったていうフリーもありましたし、だからいろんな経験になりました」
<今日のニュース 生出演 金メダル羽生結弦選手インタビュー 2014年2月15日 - YouTube>

(金メダルを意識しましたか?)
「たぶんしてたんだと思います。ただそれをしてないんだと自分の中で錯覚と言うか、脳味噌でたぶん処理をしきれなかったんだと思いますね。オリンピックの金メダルを意識してないって思ってた、ですけれども実は意識していた、その時点でたぶん僕の敗因だと思っています。自分が分かり切れていない、分かり切れてないから自分の最大の実力が出し切れてなかった。いう所があると思うので、体が余計に固まっちゃっていたのかなって(思います)」
<羽生結弦金メダルの裏話、秘話インタビュー。ソチオリンピック男子フィギュア。 - YouTube>

「ショートの方は、ほんとうに何時通りの感覚で行けたんですですけれども、フリーは逆にいつも通りにとらわれてしまって、いつも通りやろういつも通りやろうって、つまり過去にとらわれていたっていうのがあって、今の自分の全力が出し切れなかったのかなっていうふうには思ってます」
<ゆづtbs20140215 - YouTube>

「ショートでは上手く行きましたけれども、フリーではまだ精神的な弱さっていうものを、また改めて実感したので、、、」
<【ソチ】メダリストインタビュー/羽生結弦選手(フィギュアスケ - YouTube>

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